覚え書き

出会い

Snow Man自体とのはっきりとした出会いは音楽の日である。
Jr.がやるという珍しさと、兼ねてより興味はあった滝沢歌舞伎の演目の一つ、腹筋太鼓を披露するというのに惹かれての視聴。
当時仕事だったので録画し、あとで見た時、楽しみにしてた腹筋太鼓の最初の感想は
「は？デビュー組だけじゃなくてもっとJr.映せや」
である。なんとも過激。(でもみんな思ったと思う)
まじで映らなかったメカ太鼓に後の自担がいたことが発覚した時は頭を抱えた。

正直に言うと、Snow Man自体の印象は、背が高い子が多い。でもなんだか個性的な顔の子は多いがパッとしないな、である。酷い。本当に酷い。殴って欲しい。
でも、その録画を、私は消さなかったのだ。今でもその事を偉いと自分を褒めたい。
なんだか心に強烈なものが残っていた。今のJr.ってすげー！と思ったし、熱意がひしひしと伝わっていた。

元々嵐担として、ジャニーズを追ってきた。古くからではないし、ずっと付きっきりだったわけでもない。
2次元も好きだからそっちに気持ちが行っている時も多くあった。それでもジャニーズは好きだったのでそれなりに情報は追っていたし、もちろんSnow Manの名前だって聞いたことはある。
ただ嵐担なので、いかんせん関わる機会がない。まーーーったくといっていいほどない。風景魂にいたと言われても流石に無理。宇宙は知ってたけど目黒くん……いたような？レベルである。

そんな中、1人だけ知っている子がいた。
佐久間大介くんである。

なんで知っていたか。もうお気づきだろうが彼がアニオタだったからだ。
宮田くんと仲のいいJr.がいて、その子が佐久間くんだということは知っていた。ラブライブのイベントに行ってることも。
当時の私は「ふーんアニオタの子いたんだー！でもジャニーズでアニオタ武器にしても嫌われない？大丈夫？」ぐらいの気持ちだった。宮田くんという先人がいた事もあり、アニオタでキャラ付けは難しいものがあるのではないかといういらぬ心配をしていた。

そしてその子の声を聴いたのが、ラブライブ特集をしたラジオだ。聴いたきっかけは単純で、ラブライブと、そして声優、寺島拓篤が好きだったからだ。
「てらしーがラブライブ語るなら聴くわ！しかも宮田くんもいるのやべー！」
と聴き始めたラジオでの佐久間くんの声を、正直覚えているかと言われると微妙である。
今でも思うのだがなにせてらしーがいる時点で相手が悪い。その業界の目線で見るので知識量も違うし、なにより喋りに慣れすぎてる。確か「寺神様」とか言われてた気がする。
そんな相手とやり合って上手く喋れるだけの技量が当時の佐久間くんにあったかと言うと難しい話だろう。
でも、ここで私は佐久間大介という人をハッキリと単語として認識していた。

後日、私は彼を検索した。
出てきた画像がなんだったか、わかる人はわかるだろう。そう。あの逆奇跡の一枚だ。
それから深くは調べず、ちょっとヤバめの子という印象が私の中だけに残った。
今でも思うんだけど、まじでなんであの写真を事務所は使おうと思ったわけ？

その後

時は戻り音楽の日以降。Snow Manという存在を強烈に認識したものの、それでも尚きちんと調べようとはしなかった。まじで殴りたい。
そして夏、2組同時デビューの報が届く。
この当時、どちらかというと2次元にいた私は「Snow Manデビューか！凄いな！佐久間くん良かったねー！でも2組同時か……厳しいことするなあ……」ぐらいの気持ち。あまりに他人事。

冬頃になるとデビュー曲の披露が始まった。初披露はなにせ翔ちゃんがMCなので見ていたし、とりあえずジャニーズは全部見る派なのでもちろん初披露も見ていた。
パフォーマンスを見た時は正直とても驚いたのを覚えている。音楽の日に見ていたはずなのにそれをすぽんと抜かしていた私の記憶はまたSnow Manすげえ！やべえ！を新しく記憶した。
とにかくゴリゴリ踊る。めちゃくちゃ踊る。ジャニーズってこんな踊ったっけ？ってくらい踊る。しかも皆スタイリッシュで、身長が高くてかっこいい。しかも真ん中になんだかどえらい華のあるセンターがいる。やべえ。強い。とにかくそんな感じだった。
だがここでも私はそれ以上Snow Manを調べることはしなかった。確かに記憶に残ったのに。

だが、確かにSnow Manは私にインパクトを残した。そして私はその後Snow Manが出るといえばテレビを見て、そのパフォーマンスを見ていた。バク宙すげえ！やべえ！かっこいいなあ！と見ていた。曲もパフォーマンスもすごく好きだったし、CDが出たら御祝儀で買おうと誓う程惹かれていた。そもそもこの時点で片足を掴まれていたのだろう。

そして驚くなかれ。この時私は佐久間くんが誰なのかわかっていなかった。いや、だって彼の第一印象がなにせアレなのだ。一致する人いないじゃん？誰の名前もわかることなく、ただただSnow Manすげえ、と見ていた。

そんなある日、たまたまYouTubeを開いた時にオススメにSnow Manが出てきた。D.D.振り付け講座の動画だ。あの曲の解説か！見てみようという軽い気持ちで開いたその動画が私の人生を変えた。

結果を先に言うなら、その動画を開いたあと寝るその瞬間までYouTubeにあるSnow Manの動画に齧り付くように見ていた。

第一印象で、あ、この子達面白い。
と思った私は他の動画もあることに気付き手当り次第に見ていった。もちろんメンバーの見分けはついていない。佐久間と呼ばれている彼を見て、「えっ！？これが佐久間くん！？」と驚いたぐらいである。
振り付け講座で衝撃を覚えた私はとりあえずJr.チャンネルのSnow Manページを開き下から片っ端に見ていった。
ちなみに覚えた順番は佐久間くん→ラウ、あべちゃん→ひーくん→舘様→めめ→こーじ→しょっぴー、ふっかだったと思う。
意外にしょっぴーが覚えにくかったような。っていうかしょっぴーってあだ名可愛いよね。

心をガッツリ掴まれたのを自覚した。まさしく沼にドボン！である。
パフォーマンスだけでは落ちなかったのに、喋ってるのを見た瞬間落ちたのはそのグループの雰囲気を見ることが出来たからだと思う。
今まで女性グループも含めて、仲の悪いグループは絶対に好きにならなかったし、メンバー同士で相性悪い組み合わせがあるのもダメだった。
思えば嵐を好きになったのもそこだ。
皆が仲良くて、楽しくて、思い合ってて。そんな姿に惹かれた私がSnow Manを見て惹かれないワケがなかったのである。
たまに見かける嵐担の、嵐とスノの雰囲気が似ている、という言葉に私は全力で同意する。似てるのだ。本当に。

出会ってから

面白いことに、動画を見ている時パフォーマンスの動画は全て後回しで見ていた。
とにかく喋ってる彼らを見て、その面白さに笑い、メンバーの個性豊かな姿に驚いていた。お化け屋敷で泣き叫ぶひーくんを見た時は、まじで2次元じゃん、と呟いていた。ギャップが過ぎる。
ちなみにこの時は、漠然と阿部ちゃんが好きかなー？と思っていた。あと佐久間くん。名前を知っていたというのもあり、特別感はやはりあった。アニメT着ているのもポイント高かった。でも、ちょっと同族嫌悪みたいなのがあり、佐久間くんを見ていると恥ずかしくなる瞬間があった。
あと最初はすっごい芝居がかった喋りをすることにびっくりした。オタクすぎる。

新しい動画を見るのが楽しくて、同時に見終わるのが寂しくて、仕事は全てSnow Manの動画を見るための繋ぎみたいなものだった。
この時には既にファンクラブに入ることは決意していた。なんだかわからない確信みたいなもので、このグループについて行けば間違いないと思っていたし、絶対に、間違いなく売れる、と思っていた。よくわからないけど凄い自信があった。何様だよって感じだけど。

そして、ついに当時あったパフォーマンス以外の動画を見尽くした。そしてそこでやっと、ライブ映像に手を出した。
この流れ多分ちょっとだけ特殊かもしれない。でもそれくらい、私の中では彼らの喋りや雰囲気が素敵で楽しくて、ずっと見ていたかったのだ。

ライブ映像、そしてダンス動画は、正直度肝を抜かれた。
なんだこれヤバすぎる。
クオリティの高いダンス、アクロバット。そして何より楽曲の良さ。
アイドルが売れる大きな要素の一つに楽曲がある。楽曲が良くないとCDは売れないし、興味も持たれない。アイドルの生命線。
Snow Manはその生命線が、とんでもなく良かった。

好み知ってました！？ぐらい、ドンピシャで私の心臓を抉ってくる。最初にPPPを聴いた時あまりのオシャレさにくらっときた。間違いなく売れるわこんなん。って思った。avexさんお願いですのでJr.時代の曲も音源化して下さい土下座します。お願いします。

そして、私は動画を開くと最初にコメント欄をさっと眺めるのだが、一気に入ってきたコメントがある。そう、佐久間の他担狩りである。
見た時は「え？なにそれ」だった。だがいざ進む動画を見ると、なんか、1人ヤバいやつがいた。
見たことないくらいキレッキレに、しなやかに、思うがまま体を動かす彼を見た瞬間に私の担当は定まった。

佐久間大介、君に決めた。

オタクであるということを知っていた私は、彼がこんなダンスを踊るだなんて知らなかった。衝撃どころの話じゃない。
多分人によっては佐久間くんのダンスより、ほかの人の方が好きという人もいるだろう。当たり前だ。人の感性なんてそれぞれだから。
でも、私には佐久間くんのダンスが、世界で1番好きなダンスに見えた。
この時にはパフォーマンス動画もっと早く見とけよ自分！と後悔していた。

思えば、私が二宮和也を好きになったのも演技がきっかけだった。
私は人が圧倒的な才能を見せつけてきた時にその才能に惹かれるタチらしい。
演技やダンス、歌で二宮さんに落ちた人って佐久間くんに落ちやすいんじゃない？と思っている。それかしょっぴー。モデルケースが私しかいないのでアレだが、同じような人がいたら是非お友達になりたい。

佐久間くんは、踊る時演技をしているみたいだなと思う。体で、顔で、全てで楽曲というものを伝えようとしている。凄い人がいるなと驚いたと同時に、こんな人が今まで日の目を見ていなかったことに愕然とした。(広く人に知れ渡り、活動出来ることを日の目を見ることだと思っている。ジャニーズに入りそれなりに活動できていた時点である程度の日の目は見ているが、それ以上の、ぐらいの意味合い)ジャニーズの、芸能界の怖いところだなと思った。
とにかく、辞めないでくれてありがとう佐久間くん。そしてメンバー。そして、支えてくれてありがとう周りのスタッフさん。

なんでSnow Manも佐久間くんも前から知ってたのに、もっと早く好きにならなかったんだろうと後悔している。しても意味の無い後悔は、わかっていてもそれでもしてしまうものだ。
でもその度に、私が好きになれたのはこのタイミングだったからなんだな、と思うようにしている。
今だったから、好きになれた。
嵐が休止を発表し、落ち込んで、暗闇の中にいるようだった今だから。だからSnow Manを好きになれたんだなって。
物事は全てタイミングだと信じてみようと思う。
というかじゃないと悲しすぎてやってられない。
過去を一緒に歩むことは出来なかったけど、これからの未来を歩くことは出来るから、精一杯ついて行こうと思うのだ。

調べれば調べるほど、知れば知るほど好きになって、それが楽しくて仕方ない。
佐久間くんが好きだけど、同じくらい他の8人のことも好きだ。
皆可愛くてカッコよくて、努力家で、グループで良くあろうとしている。
Snow Manという素敵なグループを好きになれたことが、とても嬉しい。

いや、だって真面目によ？ 9人もいたら1人ぐらいこいつ気に食わねぇなみたいな人いません？ファンも本人たちも。
それか、みんなでいる時はいいけど2人きりになると気まずい、みたいな。
Snow Man、それなくないですか？？
皆が皆、お互いのことを知っていて、かつ尊重しているように見えるんですよ。間違いなく本人たちの努力ですよね。
ただただ何もしなければもしかしたらちょっと微妙な関係のとこもあったかもしれないけど、皆が気を遣いあって、言うべきところは言って、そうやって築いているんだなって。
Snow Man、素敵。

私は今も、リアルタイムで永遠なんてものはないと突きつけられています。
嵐が休止するなんて誰が思いました？誰も思ってなかったですよね。
絶対なんてないし、一生もない。
9人のSnow Manじゃない時がくるかもしれない。
でも、その時まで、全力で9人のSnow Manを応援していきたい。

そんな風に思ったSnow Manとの出会いでした。

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出会い

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